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5/5(月)朝「めざましテレビ」インタビュー出演しました

広末涼子さんの報道で、甲状腺機能亢進症と双極性感情障害(躁うつ病)との関係で、精神科医的見地からインタビュー出演しました。
2025年5月5日祝 朝5時25分〜8時00分 フジテレビ「めざましテレビ」
甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが必要以上に多く出てしまう状態で、身体症状(動悸、発汗、暑がり等)以外に躁状態も併発する人は、数%、幻覚や妄想を伴う重度の精神症状(躁症状や精神病症状)で精神科治療を要します。躁状態でなくとも、甲状腺機能亢進症で、何らかの精神症状を来す人(不安、イライラ等)、約60%。
甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンが足りなくなる状態で、身体症状(疲労感、皮膚の乾燥、寒がり等)以外にうつ症状を併発する人は、20〜35%おられます。(うつ状態の極軽症まで含めると、もっと割合は上がり、半数という報告もあります)
甲状腺機能亢進症も甲状腺機能低下症も、女性に多く、どちらも自己免疫反応(間違って自分の体を敵だと思って攻撃してしまう)によるものです。
双極性感情障害(躁うつ病)の有病率は0.5~1%で、性差はありません。
大切なのは、「これって心の問題かな?」と思った時に、心だけでなく、体も一緒にチェックすること。医療機関で、採血検査で甲状腺機能をチェックしておくことです。
人の心に影響を与えるものは、ホルモンバランス、人間関係、生活習慣など、実に様々。そして変えられるものは、「良い方向」に変えていく。気づきと学びと成長は、強さと幸せに繋がります。
職業人として、精神科医療・産業医サービスを通して、「愛」と「強さ」と「幸せ」の技術をこれからも伝えて参ります。
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