人的資本経営と健康経営

人的資本経営と健康経営

企業・組織の成長発展と競争力の向上には、個人の能力を引き出し、伸ばすことが不可欠です。そして、そのためには、心身ともに健康であることと職場の対人関係が良好であることが大前提です。Dr.Ridente株式会社では、「健康経営」を「人的資本経営」と捉え、社員さんのパフォーマンスアップを目的に、メンタルヘルスとフィジカルヘルスまで一気通貫でサポートしています。

健康経営と人的資本経営は、どちらも企業の持続的な成功と発展に重要な要素です。これら二つの概念は、従業員の福祉と生産性の向上に焦点を当て、企業の長期的な価値創造に寄与します。

健康経営とは?

健康経営は、従業員の健康を企業の戦略的な資産として捉える考え方です。これには、職場の安全性、メンタルヘルスのサポート、健康的なライフスタイルの促進などが含まれます。健康な従業員は、より生産的であり、病気やストレスによる欠勤が減少します。これにより、企業の生産性が向上し、医療費の削減にもつながります。

人的資本経営とは?

人的資本経営は、従業員のスキル、経験、知識などの「人的資本」を重視し、これらを組織の成長やイノベーションの原動力として活用する経営手法です。従業員の能力開発、キャリアアップの機会提供、動機付け、エンゲージメントの向上などが含まれます。従業員が自身の能力を最大限に発揮できる環境を提供することで、企業はより競争力のあるものになります。

健康経営と人的資本経営の関係

健康経営と人的資本経営は相互に補完し合います。健康な従業員は学習や新しい挑戦に対してよりオープンであり、企業の人的資本の質を高めます。逆に、従業員が自分の能力を十分に活かせる環境は、メンタルヘルスを含む全体的な健康を促進します。

 企業が取り組むべき理由

1. 生産性の向上: 健康な従業員は生産的であり、企業の成果に直接影響します。

2. 従業員満足度の向上: 従業員の健康と成長をサポートすることで、職場の満足度とエンゲージメントが高まります。

3. ブランド価値の向上: 健康経営と人的資本経営に注力する企業は、社会的にも評価され、良い人材の獲得につながります。

4. リスク管理: 健康問題やスキルのミスマッチを未然に防ぎ、企業のリスクを低減します。

5. イノベーションの促進: 従業員が健康で、スキルが高い環境は、新しいアイデアや創造的な解決策の発展の場となります。

健康経営と人的資本経営に取り組むことは、業の持続可能な成長と競争力の向上に不可欠です。

企業の更なる成長のために

日本国内で働く社員さんはもちろんのこと、日本からアジアの他の国に出て戦う社員さんの健康も強力にバックアップしています。アジアは世界で最も人口が多く、経済成長が著しい地域の一つです。新たな成長発展の可能性が大きい一方、各国の気候や慣れない文化的環境は、特有のストレスと健康リスクを生み出します。言語の違いに伴うコミュニケーションの問題、文化の違い、気候、大気汚染、衛生環境、治安など、新たなストレス、新たな健康問題を引き起こす可能性があります。

Dr.Ridente株式会社では、アジアを中心に海外進出の専門家のネットワークも充実させており、それをフルに活用し、海外の環境への適応を促進、企業の成長発展と社員さんの健康と成長とWell-beingの向上に貢献します。

健康経営の認定支援

企業の健康経営を支援することで、企業の成長と発展に貢献します。健康経営は、企業の持続的な成長を実現するために欠かせない要素です。従業員の健康状態が改善することで、生産性やモチベーションの向上が期待でき、企業の競争力強化につながります。

また、ハラスメントや長時間労働などの課題を解決することで、従業員の働きやすさが向上します。従業員が働きやすい環境を整えることで、企業の魅力が高まり、優秀な人材の確保につながります。

職業人として、企業の健康経営を総合的に支援し、本気で本物の価値を提供致します。そして、企業の健康経営を成功に導くことで、企業とともに戦います。 銀の認定の取得の概要は、 Dr.Ridente株式会社 健康経営認定

1.健康経営認定に向けてのヒアリングとコンサルティング ヒアリングを通して、現状の課題を明らかにするとともに、アンケート等を通して顕在化していない課題も抽出します。

2.従業員の健康状態の把握と改善

健康診断やストレスチェックなどのデータを活用して、従業員の健康状態を正確に把握します。また、健康増進セミナーや健康相談会などのプログラムを実施して、従業員の健康状態を改善します。

3.ハラスメント対策と長時間労働対策の実施

ハラスメント防止規程の策定や研修の実施、長時間労働の削減に向けた取り組みなどを通じて、ハラスメント対策と長時間労働対策を実施します。

4.健康増進のための各種セミナー

能力開発セミナー(対面・オンライン)

AIによるセルフカウンセリングの活用(希望者)

AIによるセルフカウンセリングは、VUCA時代における健康管理と能力拡張の新たな方法です。メンタルヘルスの問題は多くの人々に影響を与えており、特にストレスが多い現代では、専門家によるサポートを受けることが常に可能ではありません。そして、AIセルフカウンセリングが重要な役割を果たします。この技術は、いつでもどこでも利用可能で、待ち時間や地理的な制約、コストの障壁を減らし、多くの人々にメンタルヘルスケアのアクセスを提供します。AIカウンセリングは匿名性を保つことが出来ます。

しかし、AIセルフカウンセリングはあくまでサポートツールであり、必要に応じて専門家の介入が必要な場合もあります。実際、2023年に、ベルギーで、AIに相談していた男性が自殺したという事案がニュースになりました。これは、AIが、全てメンタルヘルスの問題を解決するものではなく、人との繋がりやリアルの世界の大切さの表れでもあります。AIによるセルフカウンセリングは、人の成長発達への深い理解も重要です。

対人関係の心理学セミナー(全社員)

仕事のストレスの8割は、対人関係によるものと言われます。本セミナーでは、グラッサー博士の選択理論(人の基本的欲求・内発的動機づけ・行動のシステム)等をベースに、対人関係の心理学の基礎的な知識とノウハウを学び、職場全体で人間心理に関する共通認識醸成に繋げます。

筋トレセミナー(全社員)
筋力は、健康的な生活を送る上で不可欠な要素です。現代社会において、多くの人々が運動不足や不適切なライフスタイルに悩まされています。筋トレセミナーを通じて、正しい運動方法とその科学的根拠を学ぶことは、自分自身の身体を理解し、効率的に健康を向上させるために重要です。また、筋トレは単に筋肉を強化するだけでなく、ストレスの軽減、心の安定、生活の質の向上にも寄与します。専門家による指導は、怪我のリスクを減らし、適切なトレーニングプランを立てる助けとなります。このようなセミナーは、初心者から経験者まで幅広い層に役立ち、一人一人が自分に合った方法で体力と健康を維持するための第一歩となるでしょう。健康は人生の最大の財産であり、筋トレセミナーはその財産を守り、増やすための重要な投資です。

ハラスメント対策セミナー(経営層・管理職・人事労務担当者)
ハラスメント問題の本質は、愛と思い遣りの不足です。愛と思い遣りの不足すると、人は心を閉ざします。周りの人に対して心を閉ざすこと、つまり心のブロックは、当然ながら、仕事の生産性に影響します。職場における心理的安全性が高くオープンな心であれば、生産性も高くなり、心理的安全性が低くブロックされた心であれば、生産性も低くなります。こうした心理的安全性による生産性への影響は、Googleの調査でも示されている通りです。                            ハラスメントの多くはグレーゾーンの問題(受け止め方や対人関係での価値観の違い等)ですが、問題を長引かせたり放置すると休職等に発展してしまうこともあります。また、深刻なハラスメントの場合、加害者、被害者側に精神疾患や発達特性の問題が関係していることもあり、医学的立場から対応が必要な場合もあります。本セミナーでは、加害者にも被害者にもならないために、対人関係やメンタルヘルスに関する基礎的な知識と具体的な対策を学びます。ハラスメント対策に関しては、本セミナーだけでなく、セカンドオピニオン等、ケースに関する個別のコンサルティングも行っています。

睡眠・坐禅・マインドフルネスセミナー(全社員)

勤労世代の睡眠に関する代表的な困りごとは、“朝起きられない”“朝も疲れが取れていない”“なかなか寝付けない”です。睡眠の問題を解決するだけで、日中の気分や生産性も改善します。そして、こうした睡眠関連の問題は、8割以上は知識と生活習慣の見直し等で解決します。一方で、なかなか解決せず、医療機関での支援が必要なこともあります。ですが、本セミナーの受講者の多くの方は、睡眠改善・向上に成功されています。セミナー後、就寝前に坐禅・マインドフルネスを実践し、睡眠や気分の安定等、効果を実感する方も多くおられます。本セミナーでは、睡眠に関する困りごとの解決に繋がるよう、セミナー後の個別アドバイス等も行っています。

大人の発達障害セミナー(経営層・管理職・人事労務担当者)

社会的不適応・メンタルヘルス不調を繰り返す社員さんで、発達障害(ADHD:注意欠如多動症・ASD:自閉症スペクトラム)とされるカテゴリーの方がおり、職場でも社会でも問題になっています。もちろん、発達障害といっても、仕事や環境とのマッチングの問題のことも多く、その方の強みを活かせれば、大活躍することもあります。一方、あらゆる手を尽くしても職場適応が難しいケースもあります。そうした難しいケースであっても、本人にとっても、組織にとっても、双方が納得し、深刻なトラブルにならないよう適切な対応が必要です。本セミナーでは、発達障害に関する基礎知識と対応方法を学び、実際の現場で起きている問題の解決に繋げます。

ストレス対策としての認知行動療法セミナー(全社員)

認知行動療法は、考え方の幅を広げることによって、気分の改善・向上を図る方法です。これまでの様々な調査研究から、認知行動療法がうつ病の改善や予防になることが示されています。また不眠や不安の改善になることも報告されています。本セミナーでは、ストレス対処スキルとして認知行動療法を習得し、不調の予防に繋げます。

メンタルヘルスの基礎知識セミナー(経営層・管理職・人事労務)

経営層の方、管理職の方にとって、メンタルヘルス不調について、どのくらい知識と対応のノウハウを持っておられるでしょうか?メンタルヘルスに関する基礎的な知識があれば、もし周りの人の不調になっても早めに気づきやすくなります。コロナでリモートワークになったことを機に、心身ともに好調になる方がいる一方、不調になる方もおられます。本セミナーでは、メンタルヘルスに関する基礎知識や対応方法を学ぶことで、不調の予防と重症化防止について繋げます。

安全配慮義務(健康配慮義務)・労災リスク対策セミナー(経営層・管理職・人事労務)

経営層の方、管理職の方にとって、安全配慮義務(健康配慮義務)・労災リスクについては、知らなかったでは済まされない事項です。経営層の方、管理職の方が、労災や民事訴訟について意識するだけで、職場での安全対策は違ってきます。もちろん、大切なことは、法令遵守もさることながら、リスク対策を行うことで、社員さんの健康と安全を守り、会社の継続的な成長発展に繋げていくことです。本セミナーでは、安全配慮義務(健康配慮義務)と労災・民事訴訟・労働契約上の信義則等、基礎的なことを学ぶとともに、社員さんの健康と安全を守り労災や民事訴訟防止に繋げます。

成長への欲求を活かすこと

<マズローの欲求の5段階>を聞いたことがある方はおられることと思います。でも、聞いたことがあることと、活用できることは違う場合も多いものです。マズローの欲求の5段階は、「人は、自己実現に向かって絶えず成長する」という仮説を基に、<成長への欲求>を理論化したものです(図)。

最下層は、生理的欲求で、食事や睡眠等で、生命維持のための欲求とも言えます。何日も食事が取れなかったり、睡眠が分断され続けたりすると、生命維持にも影響してしまいます。
安全の欲求は、経済的安定、健康の安定です。経済的な心配、病気や事故の心配がないセーフティネットへの欲求でもあります。お金や健康の心配があると人生を楽しめなくなってしまいます。
社会的欲求は、愛の欲求とも呼ばれ、誰かの役に立ちたい、仲間を得たい、コミュニティに所属したいという欲求です。孤独で、どこにも所属できない状況になると、健康な感覚は失われてしまいます。
承認・尊重の欲求は、他者や集団に受け入れてもらいたいという欲求です。そして、この承認の欲求は、他者からの承認だけでなく、自分自身に対する承認の欲求とも関連します。すなわち、他者と上手く行っているかどうか、自分と上手く行っているかどうか、自分もOK、他者もOKと言えるかどうかです。自己承認は、自己肯定感とも言えます。
自己実現の欲求は、その人の本来持つ潜在的な能力、可能性を発揮したいという欲求です。忙しいけれど、成長出来ている実感がない、という方の場合、この自己実現の欲求に課題を抱えている可能性があります。
最上層の自己超越は、自我のとらわれが無くなった、無我の状態、心の平安、マインドフルネスと呼ばれる状態です。

マズローの欲求の、安全の欲求、社会的欲求、承認・尊重の欲求、自己実現の欲求には、全て対人関係が関わってきます。安全の欲求についていえば、経済的な問題が起きたり、病気になったりすると、家族や職場の人との関係にも影響してきます。社会的欲求については、職場でコミュニケーションがうまくいかないと、疎外感、孤独感が強くなるでしょう。承認・尊重の欲求については、強過ぎる場合、対人関係に支障を来してしまいます。自己実現については、(天才とされる人でもない限り)一般的に一人で自己実現を達成出来るものでもなく、誰かの助力があってなされるものです。
精神科医の役割は、不調に陥った方への援助はもちろんのこと、病気の予防や健康の保持・増進、さらには、その人の能力と幸せの最大化に貢献することだと思っています。そのためには、一人ひとりの価値観、その人が大事に思っているものを尊重し、成長への欲求が満たされるようにすることだと思います。自分の価値観、相手の価値観、職場で共有する価値観の共有部分を最大にする方法を、企業経営者の方や社員さんの方々との話し合う時間は、喜び溢れる豊かな時間です。“仕事を通してどれだけ成長できるか” 働く皆様が、仕事を通して、職業人としても、人としても、成長し自己実現し、素晴らしく豊かな人生を送れるよう、誠心誠意、応援致します。

PAGE TOP