トピック

日本精神神経学会「産業保健シンポジウム」で登壇しました

2022年6月18日、第118回日本精神神経学会 産業保健シンポジウム「職域でのメンタルヘルス不調の予防とウェルビーイング」にで、代表種市が、「勤労世代におけるマインドフルネス瞑想」の講演を行いました。講演の概要は、下記の通りです。

COVID-19による世界規模のパンデミックは、人類とって、かつてない程、大きな心理社会的危機を引き起こした。この危機的状況は、感染による健康への影響のみならず、社会的サービスの撤退・閉鎖、死別、失業や経済的な損失等であり、その影響は、パンデミックが収束した後も長く続く可能性がある。一方で、COVID-19は、オンライン化の流れを一機に加速し、新たなメンタルヘルスサービスの充実を図るきっかけともなった。

本演題では、メンタルヘルスサービスの中でも注目を集めている精神療法としてマインドフルネス瞑想を取り上げる。マインドフルネス瞑想は、「『今ここ』に意識を向けありのままに受け入れる状態のこと」であり、これまでの研究から、心理的幸福感の向上、不安や不眠の改善、疲労の回復、血圧の安定、怒りの緩和等、様々な効果が示されている。本演題で、Well-beingの向上とメンタルヘルス不調の予防として、オンラインによるマインドフルネス瞑想、及びアプリケーションでのマインドフルネス瞑想、マインドフルネス瞑想の個人への適合性、実践スキルを含め、概説する。さらに、産業保健スタッフが、職域でマインドフルネス瞑想の実践と浸透を図る際のコツについても述べる。

PAGE TOP